【ハワイ島】ムーン&タートル
久しぶりに行ったヒロの街が変わっていて、びっくりしました。今までは、昼間でも元気のない眠ったような街という印象があったのですが、新しいレストランやお店ができて、なんとなくマウイ島のパイアを彷彿させるような個性的な街に変貌を遂げていました。そして、そのヒロで誰に聞いても「美味しい!」というムーン&タートルでの食事は、今回のヒロ旅行のメインイベントの一つ。
場所は、ヒロのダウンタウン。素朴ながらも、ちょっと小洒落た外観です。
「食材はできるだけハワイ島産のものを、もしハワイ島にないものなら他の島のものを使いたい」と言うシェフのマーク・ポマスキーさんはヒロ出身です。ワイキキのロイズやニューヨークのノブ・フィフティ・セブンでシェフとして働いて、数年前にヒロに戻り、ムーン&タートルをオープンしました。シェフがその日の素材を見てから決めるメニューは、しょっちゅう変わるそうです。10人での会食でしたし、今度いつ来ることができるかわからない私たちは、なんとメニューの上から下まで全てを注文することにしました。
まずは、前菜系のスモールプレート
【マジック・マック】ハワイ島ハマクア産アリイ・マッシュルームとトリュフオイルの香り高い自家製シュペッツレ(ドイツやオーストリアの卵パスタ)。白ワインとチェダーチーズも入り、ワンランク上の大人のマカロニ&チーズです。マシュルームの香りのせいか、食が進む一品でした。
【クリスピー・アヴェオヴェオ】ちょっとグロテスクな風貌の魚ですが、鯛の一種なのか、ぷっくりとした白身のお魚。お魚自体には味付けがされていないので、サラダと一緒に食べるようにとのことでした。なかなか新鮮な調理法と食べ方ですよね。でも、そうすることで、歯ざわりもいい感じで、お魚の身をじっくりと味わうことができました。元ハワイ駐在員で魚釣り好きな前田さんによると、アヴェオヴェオはお刺身で食べても甘みがあって美味しいそうです。10年に1度位の割合で大量発生して、入れ食い状態の豊漁になるとのこと。今年は当たり年なのかな?
【スモーキー刺身】コナで養殖しているカンパチのづけですが、ハワイ産キアヴェ炭を使って燻した醤油とハワイのチリペッパーウォーターで味付けをしています。カンパチの新鮮さが際立っていました。
【ガーリックバターベリー】まるで豚の角煮のような見かけと濃厚な味わいなのですが、マグロの腹身なので、ほろほろと柔らかく美味しかったです。マグロの腹身も豚の角煮と同じように脂の多い部分なので、確かにこういう風にお料理するのもありですね。
ここからはメイン料理のラージプレートです。
【野生イノシシのパッパルデッレ】自家製トマトパスタに、ハワイ島クラナ牧場の野生イノシシ肉のソーセージ、そしてハワイ島の農園の野菜。最近クラナ牧場の名前をよく聞くようになりました。
【チャウダー】ハワイ島コナ産のマニラクラムと呼ばれる大ぶりのアサリ、カウアイ島産のえび、ハワイ島の野菜などを煮込んだチャウダーです。やはり、美味しいのは具よりもスープ。パンよりも白米のご飯が欲しくなる一品でした。
【クリスピー・チャウ・ファン】カラリと揚げた太めの中華麺に、牧草で育てられたハワイ島の牛肉やハワイ島の野菜がたっぷりです。マスタードの効いた、少しアジアな味付けでした。
【ソルティ・フィッシュ・フライド・ライス】自家製の近海魚の塩漬けを使った焼き飯が食事のシメです。
【キーライムパイ】食べなかった人もいましたが、私はしっかりいただいた自家製キーライムパイ。
このメニューは、2018年2月1日(木)に食べたものなので、今はメニューもすっかり変わっていることと思います。
メニューは、本当にコロコロ変わるそうで、余ったメニューはコースターに使ったり、
店内のデコレーションに使っているという、とってもエコなレストランです。
デザートを食べて寛いでいると、シェフのマーク・ポマスキーさんと奥さんのソニさんがテーブルに来てくれました。こうやってオーナーシェフが一生懸命にお料理を作り、奥さんが切り盛りをしているレストランって、何かいい空気が流れていますよね。スタッフも気さくで感じがよかったです。
家の近所にある小洒落たレストランという雰囲気のムーン&タートル。この日は、近くに店を構え、ムーン&タートルのロゴ作成に携わったシグ・ゼーンのクハオも仕事終わりに友人とドリンクを飲むために立ち寄っていました。こういうレストランがヒロにもホノルルにも増えるといいなと思います。
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