【オアフ島】新ショッピングスポットには快適イスがいっぱい
約2年半の工事を終えて、2016年8月25日、新生インターナショナル・マーケット・プレイスがワイキキにオープンしました。
インターナショナル・マーケット・プレイスが建つ場所は、ハワイ王国第6代国王のルナリロ王が在位中(1873年〜1874年)に避暑に利用していた由緒ある土地。また、近くには、カイウラニ王女やリリウオカラニ女王の住まいもありました。ルナリロ王亡き後、キングカメハメハ4世とエマ王妃が土地を譲り受けました。キングカメハメハ4世とエマ王妃は、ハワイアンのためにクィーンズ病院を設立し、人々から愛された王と王女だったそうです。キングカメハメハ4世が亡くなり、エマ王妃が土地を継承。その後、クイーン・エマ財団が土地管理をすることになりました。
1957年には、インターナショナル・マーケット・プレイスとしてオープン。当時は、名だたるアトラクションとして人気を博しました。1970年代に初めてハワイを訪れた私の祖母が、ハワイで一番好きだった場所もインターナショナル・マーケット・プレイスでした。その後、ハワイにも数多くアトラクションやショッピング施設ができ、インターナショナル・マーケット・プレイスも少しずつ衰退の道をたどり、2014年から建て替え工事が始まったのです。
クイーン・エマ財団が土地を所有していることもあって、新生インターナショナル・マーケット・プレイスは、かなりハワイ、ハワイ王朝そしてハワイの人々を意識した造りになっています。エマ王妃とキングカメハメハ4世、そして4歳で夭逝したアルバート王子の銅像があったり、あちこちにハワイやハワイ王朝のことを説明した表示板が立っています。
ちょうど真ん中あたりには、クイーンズ・コートと呼ばれる広場があって、毎晩フラやハワイアン・ミュージック、ポリネシアン・ソング&ダンスのショーが繰り広げられます。
1800年代半ばにニュージーランドの地主によって植えられた、インターナショナル・マーケット・プレイスの象徴とも言える大きなバンヤンツリーは残され、そこにあったツリーハウスも復元されました。そして、以前カラカウア大通りの正面入り口にあった看板は、3階の駐車場入り口に保存されています。
ショッピング施設であるインターナショナル・マーケット・プレイスですので、もちろんショッピングは充実しています。ハワイ初進出のサックス・フィフス・アベニューを始め、約100店舗が入店予定。そのうちの15%の店舗が、ハワイでは、インターナショナル・マーケット・プレイスだけにしかないお店です。
レストランは3階に9軒、1階に1軒入店予定です。現在オープンしているのは、3階のマイケル・ミナ氏のストリップステーキとロイ・ヤマグチ氏のイーティングハウス 1849、そして1階のマイケル・ミナ氏によるザ・ストリートだけ。マイケル・ミナ氏もロイ・ヤマグチ氏も由緒ある料理界のアカデミー賞「ジェームズ・ビアード賞」受賞者です。
どんどん拡張するショッピング施設が多い中、こじんまりとしたインターナショナル・マーケット・プレイスですが、オープンスペースのせいか、広々とした印象を受けます。噴水や池があったり、緑が多いのも、なんとなくホッとします。
そして、なんと言っても、目につくのが、イス、いす、椅子。。。です。とにかくあちこちに座る場所があるのです。それもとっても素敵な椅子ばかり。まるで高級ホテルのプールサイドのカバナのような場所があったり、コアと思われるロッキングチェアーもあって、管理は非常に大変ではないかと予想されるのですが、何とかこのままを維持してもらいたいですね。他のショッピング施設にはない設備からもインターナショナル・マーケット・プレイスが目指す「カマアイナ(ハワイ語で「ハワイに住む人」)からビジターまで、すべての人が楽しめるショップ、レストラン、エンターテインメントを備えた施設」への意気込みが感じられます。
たかがイス、されどイス。。。こういう小さな違いが一般消費者には響くのだと思います。これからもずっとこの心意気を持ち続ければ、ますますの繁栄が期待できるインターナショナル・マーケット・プレイスです。
ハワイ大好きな42歳のオッサンです。
個人的には以前の迷路のように神秘的な雰囲気で緑が多く、早朝には鳥達が彼方此方で囀っているマーケットが好きでした。綺麗で洗練された感じにはなりましたが、その反面、撤退を余儀なくされた店舗の経営者の方は大勢いらっしゃるんじゃないんですか?ハワイは益々、貧富の差が大きくなりますね。
星野さん、コメントありがとうございました。新生インターナショナル・マーケット・プレイスは、今のところ、ハワイに住むローカルからはいい評価を得ているようです。いいところを残しながら、進化しているといった感じでしょうか。